この記事は Nicolas Vibert 氏のブログ VMC for application migration の翻訳です。 翻訳の一覧はこちら

VMware Cloud on AWS のよくあるユースケースに、一つのアプリケーションあるいはアプリケーション群の移行があります。

何故でしょうか?いくつか例を挙げてみます:

  • 現在の環境で性能問題に直面するお客様は、VMware Cloud on AWS のホストが持つ All Flash NVMe ディスクに見られるような高性能のベネフィットを欲しいかも知れません。
  • クラウドにワークロードを現在移行しているが、全てのアプリケーションが簡単にネイティブクラウドに移行できる訳でないという障害に当たってしまっているお客様
    • ライセンスのみの観点でも、データベース移行は困難です。
    • 古いオペレーティングシステム:私のお客様の一人は AWS EC2 に 32-bit Linux 仮想マシンを移行したいと考えていましたが、このような古いプラットフォームの AMI は利用可能ではありません。vSphere 上で稼働するどんな OS も VMC_AWS へ移行あるいはオンプレミスに戻す際に、問題にあったことがありません。(VM の HW バージョン周りのよくある注意事項は気をつけます)
    • 複雑なアプリケーションや IP アドレスをハードコードしてるアプリケーション:多くのお客様は、クラウドに移行する際にアプリケーションの IP アドレスを付け替えることを避けたがります。これはアプリケーションが動かなくなるリスクがあるためです。VMware Cloud on AWS は IP アドレスを保持したまま、アプリケーションを移行できることは一目瞭然です。
    • 最後に、アプリケーションをクラウドネイティブにリファクタリングすることは価値を生み出さないことがあります。寿命が限られている古いアプリケーションは特にその傾向があります。

Before App Migration Before App Migration

アーキテクチャー

上の図のシナリオでは、一つのアプリケーションをクラウドに移行しようとしており、その他のワークロードはオンプレミスに残します。DNS、AD といった共通のサービスはオンプレミスに残ります。このアプリケーションは内部のユーザーからのみアクセスされ、インターネットからアクセスされるものではありません。

このシナリオでは、アプリケーションは IP アドレスの変更を移行の一部として行う必要があります。接続性の観点からは、VPN(こちらで記載した理由により、ポリシーベースの VPN よりもルートベースの VPN を推奨します)または Direct Connect を利用します。

After App Migration After App Migration

VMware Cloud on AWS に移行すると、NSX のファイアウォールを使いマイクロセグメンテーションを提供といった一段レベルの上がったセキュリティを適用することができます。