SUPERMICRO & SOFTBANK TECHNOLOGY の Haswell ローンチセミナーでの Intel さんの講演が印象深かったのでメモ
昨日、下記 URL の セミナー で講演致しました。EVO:RAIL に関する講演は日本で初めてだったのではないかと思います。この SUPERMICRO 様のローンチセミナーでの INTEL 様の講演が印象深かったので、そのメモを残してみます。「Haswell プロセッサおよび高速ストレージNVMeについて」というタイトルで、松村様 (Haswell)と幸村様 (NVMe SSD) によるセッション。
Haswell
- 統合電圧レギュレーターを CPU に内蔵したため 15W ほど TDP が上がる
- コア毎に周波数を変更できる。+36% の電力効率の改善。従来は、全コアの周波数を一律に変更していた。
- 性能
- Linpack +90% の性能向上
- FMA (Fused Multiply-Add) を浮動小数で実行できことが性能向上に寄与。
- 従来の AVX に対し 2 倍の性能。こちら を見ると、128bit 単位の演算が 256bit 単位になったことを持ってして 2 倍とのこと。
- FMA (Fused Multiply-Add) を浮動小数で実行できことが性能向上に寄与。
- SPECjbb +200% の性能向上
- DDR4 メモリ
- +44% の帯域幅の向上
- 電力効率が +50% 向上
- チャネルあたり 2 枚までなら周波数が落ちない
- 仮想化の階層化 (Nested Hypervisor)
- 極一部の層に強烈な支持を受けると思われる。正直、自宅ラボ保有者以外に誰得?といったレベルの機能。
- しかし、ユーザーからの要望だそうで、複数種類のハイパーバイザーの動作、複数バージョンのハイパーバイザーを動かすために Nested Hypervisor を要望されたとのこと。
- (個人的所感) Hypervisor ベンダーが Nested Hypervisor をサポートするかは、また別の話。ただし、Nested Hypervisor が実現すると、vSphere on AWS EC2 や Hyper-V on vSphere が実現し、vSphere Replication や Hyper-V Replication を、様々な Cloud 間で行えるようになり、ユーザーの利便性は格段に向上すると考えられる。
- Linpack +90% の性能向上
- Intel の考える SDI (Software-Defined Infrastructure) の要素技術
- Compute: E5-2600 v3 (AVX2)
- Storage: SSD DC P3700 (NVMe)
- Network: 10/40GbE (DPDK)
SSD DC P3700 シリーズ
- Intel SSD の歴史は 2008 年から。
- ラインナップは3つ
- データセンター向け
- プロフェッショナル向け
- コンシューマー向け
- SAS/SATA に対し NVMe の SSD はコントローラー処理がなくなる分 性能が良くなる
- モデルは 3700/3600/3500 の 3 つ。基本的には耐久性 (Endurance) の違い。
- 3700 と 3500 の耐久性に差がありすぎたので P シリーズでは 3600 を追加
- P3700 では 10DWPD (5年間にわたり 1日に 10ドライブ書き込みが可能)
- S シリーズの I/F は SATA、P シリーズの I/F は NVMe。
- P シリーズは PCIe カードと 2.5inch タイプの 2 種類をラインナップ
- 2.5inch では SFF8639 を採用。SATA、SAS、NVMe は形状互換。
注意:
今回 SUPERMICRO 様の Haswell 対応サーバーのローンチイベントだったのですが、これらは内蔵 SAS HBA が LSI 3108/3008 (SAS3) となっています。残念ながら、2014/09/22 時点で、これら LSI Logic の SAS3 HBA は Virtual SAN ではサポートされていないので、もう少々お待ちを。また、残念ながら、2014/09/22 時点で、NVMe のデバイスは vSphere ではサポートされていないので、もう少々お待ちを。
展望:
vmworld の IOFilter のセッション や、こちらの Micron 様の VSAN デモ を見れば、誰でも考えるのは、All SSD VSAN、Dedup や Compression などを期待すると思いますが、まぁ Stay Tuned ということで。